雑誌をはじめした。
オンライン・ジャーナルです。
論集『なえうす』
第一号の目次です。
河野咲子「ベレニスという幻想—「反転」の時間を問いなおす」
岡田康佑「“A Tone of Triumph Mixed with Horror”—̶Nathaniel Hawthorne, “Rappacciniʼs Daughter”における「見る」ことと「見られる」こと」
豊田祥瑚「「男は行為、女は言葉」—̶ ホーソーン「ラパチーニの娘」における言葉と毒」
川﨑智代 「迷う男、反撃する女—̶Nathaniel Hawthorne, “The Birthmark”における炉の表象から」
田中斗望「笑うアミナダブ—̶ Nathaniel Hawthorne, “The Birthmark”の結末をめぐって」
大学院生の雑誌というのは、どこでもよくやっていて、私も昔は自分が書いた論文を載せてもらっていたものですが、(いわゆる同人誌は別として)学部学生の雑誌というのは今までなかったし、せっかく授業でよく書けたレポートを提出してもらっても、どこにも発表する機会がなくてもったいないと思っていたので、自分で編集して出すことにしました。紙媒体だったらやろうとは思いませんでしたが、ネット上だと簡単にできると思ったし、やってみたらやはり簡単でした。これからも続けていきたいと思います。
創刊号は文学批評のみ、しかもすべてアメリカ文学ですが、とくにそれだけに限定はしないつもりです。展開次第では、学術論文だけではなく、創作や翻訳も載せるかもしれません。扱う対象も、文学以外のテクストや作品にも広げていきます。